おとりよせ王子飯田好実/高瀬志帆 ”いちご煮炊き込みご飯”

前々から気になっていた「おとりよせ王子飯田好実」。
気になってはいたけれど、
”どうせおとりよせ食品の紹介だけでしょう?”などと
生意気にもタカをくくっていました。
先日ついに読んでみたら・・・すみません!すごく、おもしろい!
実在するおとりよせ食品をひたすら楽しみにする
SE飯田くんのお話しなんですが
おとりよせしたものがいちいち美味しそうで
不覚にも、今すぐにでもポチりたくなってしまいます。危険です。
パソコンの電源を落としてから読むことを強くおすすめします。
さもないと、衝動的にポチッてしまいます。
おとりよせしてただ食べるだけでなくて、
毎回、「オレ☆オリ」(俺オリジナルの略)なる
オリジナルレシピも紹介されていて、それがまた楽しいです。


そして、さっそく試してみたのが「いちご煮」の缶詰。


 (「おとりよせ王子飯田好実」1巻/高瀬志帆よりコマ引用)


これはパソコンでポチッたのではなく
ちょうど職場の近くに青森県のアンテナショップがあるので
そこで購入しちゃいました。送料お得。ふふふ。
そして、気になる「いちご煮」とは、苺を煮たわけではなく
ウニとアワビの潮汁のことなんですって。
贅沢すぎる。おいしそうすぎる。
豪華なだけあって「いちご煮」などとかわいい名前に反して
値段はあんまりかわいらしくありません。1350円なり。
おまけに恐山ビール(!)など買ってしまいました。


ちなみにポチりたくなったかたはこちらから。
いちご煮.com http://www.ichigoni.com/
わたしはこちらで買いました。
青森県アンテナショップ「あおもり北彩館東京店」 
 http://www.umai-aomori.jp/buy/antenashop/antenashop.phtml

 
そして、飯田くん、これをそのまま食べるのではなく
炊き込みごはんにしちゃいます。すばらしい発想!
ウニとアワビのうまみも余すところなく楽しめてしまう。
わたしの分量はお米300ccに1缶を汁ごと。
どばっと入れて普通にごはんを炊くだけです。
2合くらいに1缶というところでしょうか。
水加減は、足りなければ通常の分量になるよう
お水を足したり、味をみて塩とか足してもいいかもしれません。



わたしは何も足さずにいちご煮の缶を信じて
そのまま炊きましたが、炊きたてごはんから立ちのぼる
磯のかおりが、それはもう、たまらなかったです。
匂いだけでおいしい!


(「おとりよせ王子飯田好実」1巻/高瀬志帆よりコマ引用)



そして、オレ☆オリ。

(「おとりよせ王子飯田好実」1巻/高瀬志帆よりコマ引用)



今回はおとなしめに、ごはんにもみのりと柚子胡椒を
トッピングするのみでした。
でも、柚子胡椒の爽やかなかおりが磯のかおりにピッタリ。
何杯でもいけそうで、こわいです。


まだまだ食べてみたいものがたくさんあるので
今後、このブログにしばしば登場しそうなマンガです。
そして、飯田くんが毎回着ているバンドTも何気にツボにはまり
密かに楽しみにしています。


おとりよせ王子飯田好実 1 (ゼノンコミックス)

おとりよせ王子飯田好実 1 (ゼノンコミックス)

縁側ごはん/河内遥”鏡餅のおかき、イモ判の残りの素揚げ、ラッシー”



以前ノイタミナで「夏雪ランデブー」をやっているのをチラっと観たり
友だちのおすすめで「関根くんの恋」(続きが気になる!)を
読んだりしてみた河内遥さんの作品。
「縁側ごはん」というタイトルの和みムードに
ひかれて読んでみました。ちなみにグルメ漫画ではないです。


おばあさんの形見の縁側のある古いお家に住むきいちのお話。
主な登場人物は姉、友だち、近所の高校生、その飼い猫、と
とっても小さなコミュニティの中の、のんびりした日常を描く連続短編。
昭和な子ども時代を過ごしてきたわたしには
きいちのセンス、わかるわかる!っていう共感。
毎年、家の柱に身長を刻んだり、日なたの縁側の感じとか。


 (縁側ごはん/河内遥p.18よりコマ引用)


お正月もとうに過ぎて、かっぴかぴに乾いた鏡餅
おかきにするきいちとお姉ちゃん。
今は鏡餅型の入れ物に、真空パックになった切り餅が入った
なんとも便利な鏡餅が売っているけれど
やっぱり、ちょっぴり気分が出ないですよね。
鏡開きでおしるこにしたり、七草粥に入れてみたり
こんなふうにおかきにしたり、
「ちょっぴり手間もかかるけど、その面倒臭さが楽しい」
みたいなのって、実は結構、いや、かなり好きです。



日当たりがよくて風通しのいい場所で
ひび割れるくらいかっぴかぴに乾燥させたお餅を
小さく砕くのですが、これが結構な労力でした。
テレビ観ながらのんびりやろうと思っていたら
かなり真剣に作業するはめに。乾燥が足りなかったか・・・。



がんばって同じくらいの大きさに砕いたので、後は揚げるだけ。
大きさは小指の先くらいと言いますか
揚げるとだいぶ膨らむので、小さめかなと思うくらいで。
  

ついでに年賀状のハンコにした
さつまいもとレンコンの残りも揚げるきいち。


(縁側ごはん/河内遥p.20よりコマ引用)



さすがにイモ判は作っていないので
普通に、レンコンとサツマイモを素揚げにします。
おかきはポップコーンみたいに「ぽんっ!」と膨らむのがおもしろいけど
急に膨らむので、油がはねるのに注意です。
かなり膨らむので、最初に入れる量にも注意。
入れすぎると、あふれます。



ちょっと少ないかなと思っていたけれど
いっぱいにおかきができました。
揚げたて、最高においしい。やめられない、とまらない。


  (縁側ごはん/河内遥p.21よりコマ引用)


そして、レトルトカレーをレンジでチンして
カレーディップにします。すごい、新鮮。
マンガでも言っているけど、かなりボリューム感たっぷりのおやつ。


(縁側ごはん/河内遥p.23よりコマ引用)


カレーだけに、お茶じゃなくてラッシーがベストマッチかも。
ラッシーって簡単に作れるし、おいしいし、気に入ったので
今後はいろいろ登場させよう。
牛乳、ヨーグルト、お砂糖をハンドミキサーで混ぜるだけだし
マンゴーとかフルーツを凍らせて入れてもおいしそう。



きいちのごはん、特別なお料理は全然出てこないけど
ひかれるのは、やっぱり「昭和」な縁側の雰囲気だからかな。


縁側ごはん (芳文社コミックス)

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関根くんの恋(1) (エフコミックス)

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夏雪ランデブー 1 (Feelコミックス)

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今日のごちそう/橋本紡”ごまかしのカルボナーラ”



「新刊展望」で2007年から2009年まで連載をしていた
『家飯』を改題したという「今日のごちそう」。
23の短編それぞれ「伊達巻」「アンコウ鍋」「のり弁」
ラタトゥイユ」などおいしそうなタイトルがついています。
どれもありふれているような日常の中の、些細な、
あるいは実は大きく心を動かすような、出来事。
さして派手ではない短い物語の連続の
一編一編に入り込めるのは、なんというか、
日常のリアルな食事風景の描写があることかも。
ありふれた毎日に、ありふれたごはんを食べる物語の登場人物が
なんだか身近に感じるような気がします。


そんな23の物語の中から「ごまかしのカルボナーラ」。
別れた彼から教えてもらった料理を
同居する弟に作る主人公の話。
かつての恋人とよく行ったお店とか、よく食べた料理だとか
そういうものを他の誰かと食べて、ふと切なさを感じつつも
そういう積み重ねが今の自分を作り上げてきたのだなと思ったり。


材料は、それぞれのタイトルページに書いてありました。

スパゲティ 300g
卵     2個
牛乳    カップ1
バター   30g
塩     10グラム


特にレシピというようなものはないけれど
短編によっては作り方が細かく描写されているものもあります。

 深めの皿を出し、生卵をふたつ。ボウルなんか使わない。皿に直接だ。フォークで掻き混ぜてから牛乳を足し、バターを多めに入れた。最後に塩だ。
(今日のごちそう/橋本紡 p.49より引用)



これだけだとちょっとフレンチトーストみたい。

 まだ芯があるころ、ザルに取る。しっかりお湯を切ってから、同じ鍋に戻すと、皿で作ったカルボナーラ・ソースを注いだ。実にいい加減なものだった。緩い火にかけつつ、フォークで絡めていく。あっという間にできあがり。
(今日のごちそう/橋本紡 p.51-52より引用)



具もないし、かなり簡易版。まさにごまかしのカルボナーラなのだけど
しっかりコクもあってすごくおいしいんです。

「そう、ごまかしのカルボナーラ
「ごまかしって・・・・・・」
「本当はパルミジャーノとかクリームとかたっぷり使うのよ。だけど、そんなの、いつあるわけないでしょう。どちらも傷みやすいし。だから冷蔵庫にあるもので、それっぽい味にするわけ」
「なるほどね」
「たとえば卵と牛乳だけだとコクが足りないから、バターを足すの。これでクリームを使うのと似たあじになるわけ」
「すごいな」
(今日のごちそう/橋本紡 p.50より引用)


食事を作るのも面倒だけど、簡単に済ませたい時には
だいぶ活躍しそうなレシピです。卵かけごはんのパスタ版というか。
あれば粉チーズを足したり、ベーコンとかハムとかを入れれば
もう立派なカルボナーラと言ってもいいかも。
お皿でソースを作って、パスタを茹でたお鍋で
ソースと和えたりするので、洗いものも少なくて済むかしこいお料理です。
こういうラクチン手抜き料理、覚えておくと良いですね。


今日のごちそう

今日のごちそう

ひるめしのもんだい/椎名誠”望郷シーナスパゲティ”


お外でごはんを食べるのが好きです。
外食という意味ではなく(いや、それはそれで好きなのですが)
空の下で食べるごはんが、とても好きなんです。
山登り、ハイキング、ピクニック、バーベキューにお花見と
お外でごはん食べる機会を、季節を問わず、楽しみにしています。
外のごはんが好きになるきっかけのひとつは
もしかしたら、昔、観ていたテレビの番組。
たぶん日曜日の「笑っていいとも増刊号」の後にやっていた
『海ごはん山ごはん』という、5分くらいの番組で
男の子2人、女の子1人が海で、山で、
ごはんを作って食べるという、ただそれだけの番組だったのですが
それがとっても楽しそうで、おいしそうで、
わたしもこんなことしたいなあと憧れながら観ていたものでした。
そう、男の子のひとりは若かりしころの三宅弘城さんでした。
ちょっと調べてみたら、堺正人さんも出てたらしいです。知らなかった!
この間、葉山の海を見ながら「海ごはん」をしていた時、
一緒にいた友だちとこの番組のことを話して思い出しました。



かといって今回は『海ごはん山ごはん』に出ていたお料理ではなく
(実は具体的なお料理は何ひとつ覚えていなかったりします)
椎名誠さんの「ひるめしのもんだい」の”カツオブシだよ人生は”で
紹介していた「望郷シーナスパゲティ」です。
椎名誠さんはなんといってもアウトドアのイメージの方で
もう、あの日焼けした笑顔がいかにも海男、あるいは山男です。

 ひところキャンプ料理で、スパゲティ料理にいたく凝り、いく日かの不屈の闘
魂によってついに「望郷シーナスパゲティ」というものを完成させた。
 つくり方は簡単で、よく茹でたスパゲティを皿に盛りいきなり大量のカツオブ
シをコレでもかコレでもかと叫びつつばさばさふりかける。ついスパゲティにふ
りかけられたカツオブシはおかしなことにそこでわらわらと身をよじって踊るの
だ。数行それを眺めたのち続いてすぐにマヨネーズのチューブをサカサにし「コ
ノヤロコノヤロ」と叫びつつ、ぐにょぐにょとまんべんなくひねり落下させる。
次に「ドーダドーダ」と叫びつつショー油を注ぎ、間髪を入れず全体をごちゃご
ちゃにかきまぜて食ってしまうのだ。
(ひるめしの問題/椎名誠p.22より引用)



材料はスパゲティ、マヨネーズ、醤油、カツオブシだけという潔さ。
そして、このラインナップで、おいしくない訳が無いという
確信といってもいい期待感。愛用のバーナーも大活躍。
お外で食べるパスタは茹で時間が短くて、
短いので持ち運びしやすくて、コッヘルでも茹でやすい
はごろもフーズの「サラスパ」がおすすめです。



小声で「コレでもか!」とか「コノヤロ」とか言いつつ
カツオブシとマヨネーズと醤油を茹でたスパゲティに投下!


「ぐにゃぐにゃ」だとか「ごちゃごちゃ」だとかの擬音がかけめぐりいかにもま
ずそうだがだまれれだまれ、これが実に信じられないほどたおやかに鮮烈にまっ
たりとしてうまいったらないのだ。
(「ひるめしの問題」椎名誠p.22より引用)



このおいしさの決め手は醤油とマヨネーズだけど
その裏で密かに鍵を握るのはカツオブシだと
椎名氏はおっしゃるのですが、はい、おっしゃるとおり。
ぐにょぐにょと落下させられたマヨネーズの量にひるんだものの
茹でて混ぜただけなのに、予想以上のおいしさ。
カツオブシの風味と触感があるのと無いのでは
この料理(と言っていいものか・・・)の出来栄えを
かなり大きく左右することになると思われます。

冷蔵庫になんにもないけど、お買いものにも行きたくない時の
お助けズボラ料理にもよさそうだけど、
でも、このスパゲティのおいしさの秘訣は
やっぱりカツオブシよりも何よりも
山を登ったり海辺を歩いたりした後のはらぺこなお腹と
綺麗な青空のおかげじゃないかなあ、なんて思うのです。



ひるめしのもんだい (文春文庫)

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海ごはん 山ごはん/山ごはん編 [VHS]

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八朔の雪/高田郁”ほっこり酒粕汁”


体が芯から冷える、本格的な冬になったころ
やっぱり食べたくなるのが粕汁
なので、大好きなみをつくし料理帖シリーズの1作目、
「八朔の雪」の”夜半の梅”で登場する酒粕汁を。
作るにあたって読み返しましたが、
何度読んでも涙なくしては読めないのです。
みをつくし料理帖で、どれだけ涙を流したことか。


この”ほっこり酒粕汁”は、辛い試練を乗り越えて
新年を迎えた澪ちゃんが作ったお料理です。

この時期、大阪では酒粕と味噌を合わせた、粕汁という汁物がよく好まれた。大根や人参、油揚げに蒟蒻などの具がたっぷり入るから腹もちも良い上に、酒粕が効いて寒い日もぽかぽかと身体が温まり、いつまでも冷めない。だが、江戸では見かけたことがなかった。
「八朔の雪」p.230より引用


酒粕は吉乃川の酒粕が売っていたので、買ってみました。
玉の光のもあって迷ったのですが、吉乃川、好きなので。



酒粕は、大根、人参、下茹でをした蒟蒻を煮ている出汁で
のばしながら滑らかになるまで擂ります。



他に具は、塩鮭、油揚げ、根深ねぎ。
酒粕と味噌、お酒とお醤油を少々。
上方ではブリなどを使うそうですが、江戸では
鮭を「年取り魚」といってお正月にはかかせないということで
澪ちゃんは鮭を使うことにしました。

「こいつは旨い。初めての味だが、酒が効いて何とも旨い」
 男の箸が鮭を捉えたのを見て、注文する声が重なって上がった。初春とは名ばかりで、底冷えのする朝だったことも幸いして、用意していた大鍋二杯分を瞬く間に売り切ってしまった。澪と芳は一旦家に戻り、夕方にまた大鍋を運んで粕汁を商なった。
「これを食った後、いつまでも身体がほかほかと温まって、まるで湯へ行ったみたいだぜ」
「八朔の雪」p.252-253より引用



ほのかにお酒の匂い、具沢山でおなかもいっぱい。
酒粕で身体も温まって、寒い冬の朝にも夜にもぴったりです。


八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

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みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)

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きりのなかのはりねずみ/作ユーリー・ノルシュテイン、セルゲイ・コズロフ、絵フランチェスカ・ヤルブーソヴァ、訳こじまひろこ”のいちごの はちみつに”


ユーリー・ノルシュテインの短編映画「霧に包まれたハリネズミ」の
絵本が「きりのなかのはりねずみ」。
わたしがこの作品と出会ったのは絵本が先でした。
暗くてマットな質感の中に、ぽうっと白く光る星や、白い馬。
なんて素敵な絵本だろうと一目で好きになったのですが、
その後、元となる映像作品を観た時、鳥肌が立つくらい
その美しい世界に引き込まれました。
この絵本をご存知の方は、是非映像作品も観ていただきたいです。


ひが しずんで、あたりが うすぐらくなってきました
はりねずみは、こぐまのいえに でかけます。
ふたりで、おちゃをのみながら 星を かぞえるのです。
はりねずみは、のいちごの はちみつにを もちました。
こぐまが だいすきなのです。
みみずくが こっそり ついてきました。
「きりのなかのはりねずみ」p.2より引用 


ストーリーは仲良しのこぐまの好物の野いちごのハチミツ煮を届ける
ハリネズミの小さな小さな冒険(?)のお話し。
こぐまと一緒に夜空の星を数える約束をしているのです。
小さなハリネズミの小さな恐れや驚き、憧れや喜び、
そんないろいろが、暗い霧の中にキラキラと浮かんでは消え
消えては浮かぶ物語です。
ハリネズミと一緒にミミズクに驚いたり
美しいしろうまさんにみとれたり
こぐまくんに会えた嬉しさを感じたりして
観終わった(読み終わった)後には
なんだかふうっと大きく息をついて
自分がずいぶんこの物語の霧の奥深くまで
入り込んでいたことに気付くような、そんな作品です。


絵本は健在ですが、映像作品の方は残念ながらDVDが絶版中。
ぜひ、再販してもらいたいと心から願っています。


さて、ハリネズミが届けた野いちごのハチミツ煮ですが
わたしはラズベリーをハチミツで煮てみました。
フレッシュのラズベリーはあまり見かけないのですが
この間、友人と表参道をお散歩していたら
なんと道端でラズベリーを売っていたので迷わず購入。



種のプチプチ感と、野性味のある酸味がとても心地良い。
洗ってお鍋に入れて、ハチミツを全体にいきわたらせるように
まんべんなくかけて、火にかけます。



ラズベリーから水分が出て、色が一度抜けて白っぽくなって
そのあと、また赤くなった頃に少しレモン汁を入れるだけ。
分量とか、煮る時間とか、ほとんど何も考えず
ざっくりと作ってみました。ハリネズミの気持ちになって。
できあがったハチミツ煮はこっくり甘くて酸っぱくて
ストロベリーとは違う、ストレートな野性味がとても良いです。



紅茶に入れて、星を眺めるのにも、いいみたい。
また生のラズベリーに出会ったら、きっと迷わず買って
こんな風にざっくり作ってしまうのだろうな。



紅茶に入れてみたらどうかなと思って試してみたら
なんだかローズヒップティーみたいな感じで
ちょっと酸味が強すぎるかな?と思いました。
もっと甘い甘いジャムの方が合うみたいです。



きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)

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ユーリ・ノルシュテイン作品集 [DVD]

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きりのなかのはりねずみぬいぐるみ(はりねずみ)

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きりのなかのはりねずみ ぬいぐるみ(こぐま)

きりのなかのはりねずみ ぬいぐるみ(こぐま)

new year 2013


あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。


去年はずいぶんのんびりな更新になってしまいましたが
とても楽しく読書をして、お料理を作ることができました。
今年ものんびりな感じになってしまうとは思いますが
少しでも楽しさが伝わればいいなあと思っています。


去年はこのブログがご縁となり、とある雑誌に文章を載せていただきました。
こんなこともあるのだなあとビックリしましたが
自分の文章が活字になるというのは
やっぱり感慨深いものがありました。楽しい経験になりました。



2013年の目標は「前進」。
かけ足ではなくて、のんびりカメの歩みのようかもしれませんし、
立ち止まったり、回り道もしてしまうかもしれませんが
すこしでも前へ進めたら良いなと思います。


・・・

寒いこの時期、やっぱり編み物にはまっています。
今年はバッグを2つ、色違いで作りました。
棒針編みでネックウォーマーも作りました。


    



バッグは中の布をプードルファーという布を使ったのがポイント。
ふわっふわなので、中に手を入れると
とってもあったかくて気持ちがいいのです。
手を出したくなくなるバッグ(笑)。


それから羊毛フエルトでは猫ちゃんに挑戦。


    


    


初めての猫、そしてお友だちへのプレゼントということもあって
だいぶ時間がかかってしまいましたが
なんとなく形になって良かったです。
猫背感がなかなか難しく、犬っぽい体型になってしまったけれど
また挑戦してみたいなあと思っています。



お友だちにも猫ちゃんにも(?)気に入ってもらえて、良かったな。


・・・


それでは、2013年もどうぞよろしくお願いします。