おせん/きくち正太 ”思い出の熱々さくさくとろーりカレーパン”


「おせん」14巻から、お家で作る、揚げたてカレーパン!
これは最初に読んでからずっとおいしそうだなあ、と思っていたもので
しかも「おせん」には珍しく、レシピも作り方もしっかり載っています。



ここでまず、仕込んでおかないといけないのが「前の晩のカレー」。カレーパンの中身です。
カレーの中身はなんでもいいけれど、ポイントはトロみのあるカレーにすること。
さらさらのカレーだとパン生地に包みにくいから。なるほど。
ここでは思い出のカレーパンの中身がチキンカレーだったようで鶏を使いました。
しかも、鶏を使うのときの利点として、ダシに鶏ガラでとったスープを使うことと、
さらに骨つきのチキンにすることで、一晩たって冷めたときに、煮こごり状態になって
より包みやすくなるわけです。こんな風にスプーンですくえちゃいます。



まず、強力粉、塩、砂糖、卵をボールにいれます。
ここで、漫画ではイーストも一緒に入れてしまって、そこへ水を加えているわけですが
少々パンを作った経験のあるものとしては、一抹の不安。
イーストがうまく発酵しないんじゃないかと思ったので、
こはちょっと漫画と違う作り方になりますが、人肌くらいの温度のぬるま湯(これは分量の水の分)に
イーストを入れてかき回して、5〜10分ほど置いておいたものを、ボールに加えていきます。
この方が絶対に発酵に失敗しないと思います。
ここからはいつもはこねるのは機械任せにしてしまいますが、漫画同様手ごねで。



最初はさっくり、そのあとは体重を乗せてとにかく練る!とのことです。
あとは、生地をボールに叩きつけたりすると、弾力がでます。
まとまって、生地につやが出てきたら、パン生地の表面を裏返すように中にめくりこんで
まるく形を整えてボールにラップをして一次発酵を一時間。
入れてあるボールをやっぱり人肌くらいのお湯に入れたり、バスタオルにくるんだりして
発酵にちょうどいい温度作りをしてあげないと、なかなか生地がふくらみません。
生地が2倍くらいにふくらんだら、12等分にして、生地が乾かないようにして20分のベンチタイム。



そのあと、生地をのばして、カレーを包みます。
合わせ目はしっかりしないと爆発するそうなので、ぎゅーっと合わせます。
溶き卵を塗って、パン粉をつけて成型します。このあと漫画では省略されているようですが
二次発酵が必要です。成型したあと、また生地が乾かないようにして30分くらいおきます。
そのあと、気持ちぬるめの165度の油で揚げます。



片面2分半づつで5分揚げると言っているのですが、それだとちょっと長いような気がします。
すぐに色が付きすぎてしまうんです。



なので、片面1分半くらいでも、大丈夫です。
油に入れると、最初、生地がぷう〜っと膨らむので、本当に爆発するんじゃないかとドキドキしました。
これは継ぎ目をきちんとくっつけておかないと、きっと爆発します。




カレーパンって家で作れるんだ!っていうことに、まず感動。
そして揚げたてはさくっと、かりっと、ふわっと、とろっとしておいしい!
ビールにもとーっても合います!カロリーはとっても気になるところですが
揚げたてあつあつカレーパン、一度試してみる価値ありですよ。




おせん(14) (イブニングKC)

おせん(14) (イブニングKC)