るきさん/高野文子”るきさん唯一の得意料理のギョウザ”

今日はとても暑くて、良く冷えたビールが飲みたいなあ、と思ったら
とたんにギョウザが食べたくなって、そうしたらもう、ギョウザ以外に考えられなくなってしまって
冷蔵庫の野菜を確認したら、ニラが足りなかった。それから豚挽肉とギョウザの皮。
自転車に乗って、お買いものに行きました。
おなかがすいて、何食べようかな?と思って考えるのと違って
突発的に「ああ、食べたい!」と思うものは、ギョウザ、カレー、ラーメン。
カレーとラーメンは、どちらかと言うとお外で食べたくなるのですが
ギョウザだけは、外で食べるより、自分で作って焼きたてをたくさん食べたいんです。


そういうものって、ありませんか?


るきさん」は1988年から1992年まで、雑誌「Hanako」に連載されたマンガです。
登場人物は、題名にもなっている、るきさんと、そのお友だちのえっちゃん。
たまに近所の自転車屋さんが出てきて会話を交わすこともあるのだけれど
そのほとんどはるきさんとえっちゃんのやりとりだけ。
多分30代半ばくらいの独身のふたりの、何気ない日常のお話し。
ちょっと浮世離れした感じのほんわかマイペース、でも時に大胆なるきさん
流行モノ大好きで、しっかり常識人OLのえっちゃんのやりとりが、
なんともほほえましくていいんですよね。大好きなマンガです。



るきさんの唯一の得意料理がギョウザだそうで、遊びにきたえっちゃんに振る舞ってます。




るきさんの大胆さが如実に現れたこの盛り付け!山盛りです!
どどーん!!(笑)



いつもは重ねないで乗せるんだけれど、今日はるきさん風に、大胆に山盛りで!
るきさんとえっちゃんはギョウザだけ食べてますが、わたしもお家でギョウザを食べるときは
ギョウザと白いごはんと、あとはサラダくらいしか作りません。
ギョウザだけを、めいっぱい楽しみたいんですよね。
あ・・・もちろん、ビールもつけちゃいますが・・・。



作る人それぞれにギョウザの作り方にはこだわりがあると思いますが
わたしは、まず具はいたってシンプルに、豚挽肉とキャベツ、長ネギ、ニラだけ。
ショウガとニンニクはたっぷりめ。
塩、コショウ、お醤油、胡麻油、オイスターソースと砂糖少々、それに片栗粉。
焼く時にはフライパンに油は多めにして、まず焼き目をしっかりつけることが
唯一のポイントといえば、ポイントです。




「Hanako」で「るきさん」の連載が終わったあと、1995年〜1998年まで連載されたのが
魚喃キリコさんの「ハルチン」というマンガなんですが、
こちらは推定25歳のちょっと男前な女子ハルチンとそのお友だちのチーチャンとの
これまたゆるーい日常のお話しで、これは間違いなく「るきさん」へのオマージュ作品なのでしょうね。
どちらを読んでも、女の子の友だち関係だったり、日常生活が妙にリアルで
「あるある!」なんて思えてしまうところは、時代が変わっても、変わらない感覚で
その変わらなさが、いつでも女子が”女子”を楽しめるってことなのかな。ああ、女子って楽しい!


るきさん

るきさん


ハルチン (Mag comics)

ハルチン (Mag comics)


ハルチン 2

ハルチン 2