すーちゃんの恋/益田ミリ ”おおきなかぶのスープ”と”どろんこハリーごはん”


友だちから借りてすっかり気に入ってしまった漫画「すーちゃん」。
すーちゃんは、仕事や恋や友人関係に悩みつつも、
マイペースに日々を過ごす30代独身、元カフェ店員。
ほんわかした雰囲気だけれど
ふいにグサッと刺さるようなセリフがあったりで
ほんわかした絵に惑わされてはいけない
なかなかに考えさせられてしまう漫画なのです。
ああー、自分もこんなとこダメだなんだよなあ、とか(笑)
妙にシンパシーを感じながら、読み続けて、すでに4作目。
そして今回の「すーちゃんの恋」はタイトルどおり
すーちゃんにいよいよ恋愛モードの兆し!
これが応援せずにはいられるでしょうか。
がんばってほしいなあ、すーちゃん。


カフェ店員だったすーちゃんは今作で転職して
保育園で調理師として働きはじめました。
そこで、園児の給食に作ったのが
「おおきなかぶ」の絵本をイメージしたかぶのスープ。
保育園の畑でとれたかぶを使って、
園長先生たちと「おおきなかぶ」の劇をやってから
子どもたちにかぶのスープを食べてもらうなんて
すてきな保育園だなあと思います。



すーちゃんがレシピをまかされて考えたのは
かぶと牛乳とスイートコーンが入っている様子。
鮭入れてもおいしいんだよな、なんて言っていたので鮭もイン!
あと、玉ねぎとにんじんも入れてみました。味付けはコンソメ
ごはんは、絵本の最後で活躍したねずみさんの形に盛り付け。
こんな給食でてきたら、楽しいだろうな。




そして、今度は「どろんこハリー」にちなんだ給食も考案。
ハリーの形に盛ったごはんに、
黒ごまをすったのをかけて、どろんこにするなんて
かわいい発想で、子どもだったらウキウキしちゃいますよね。


すーちゃんの保育園のベテラン調理師さんのポリシーが
「嫌いなものをなくすのではなく、好きなものを増やす」
っていうのが、またいいな、と思いました。
すーちゃん、いい転職したなあ。



こちらは、すーちゃんがレシピを考えているときに
いりたまごを作っていたので、いりたまごも添えて。
お花畑でハリーがどろんこになって遊んでいるイメージで。



黒ごまを振ると




ハリーが見事にどろんこ!



わたし自身、どちらの絵本も大好きでした。
子どものころ、こんなごはんを作ってもらったら
きっと大喜びだったろうなと思います。
いや、大人になった今でもうれしいんですけどね。


そして、この「すーちゃんの恋」を読むにあたっては
益田ミリさんの「オレの宇宙はまだまだ遠い」も是非読んでから。
こちらものんびりした雰囲気の
彼女いない歴6年の書店員さんのお話。
「すーちゃんの恋」と「オレの・・・」の登場人物がリンクしているので
ぜひとも一緒に読んでもらいたいです。
どうなるのかなあ、すーちゃんの恋!


すーちゃんの恋

すーちゃんの恋


オレの宇宙はまだまだ遠い

オレの宇宙はまだまだ遠い


おおきなかぶ

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どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ)

どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ)