エゾシカいただきます@鳥獣giga×パクチ―ハウス東京
秋もずいぶん深まって、ジビエのおいしい季節がやってきたところで、友人からの魅力的なお誘いを受けて
先日、用賀の鳥獣gigaさんでエゾシカを食べてきました。
こちらのお店は2010年8月にオープンしたばかり。
経堂にあるパクチ―ハウス東京というパクチー料理専門店の姉妹店です。
こちらは無農薬野菜、オーガニック製品を扱う立ち飲みスタイルのお店だそうで、ビオワインなども置いてあります。
今回のエゾシカを食べる会は、エゾシカのプロによる解説を聴きながらエゾシカを解体を見て、
店内に設置されている大型グリラーでBBQを楽める、というなかなか体験できないイベントでした。
お店のHPをチェックしてみると、当日のドレスコードは
”アウトドアBBQスタイル、またはエゾシカハンター風”とのことで、アウトドアBBQスタイルで参加(笑)
北海道から届くというエゾシカの到着が少し遅れ、ビールを飲みながら待っていました。
友人がいつのまにか買ってきてくれた、メガジョッキ(1000ml)の琥珀ビール。
ちょっとしたトレーニングになるくらい重いです。顔よりおっきいビアジョッキ。
と、ほどなくクロネコヤマトのおにいさんが皆の拍手のなかエゾシカさんを届けてくれました。
届いた箱から取り出して並べた、オスのエゾシカ(半身)。1ヶ月くらい前に獲れたシカだそうです。
おなかをすかせたギャラリーの見守る中、エゾシカの解体が始まりました。
解体をしてくださったのは、三軒茶屋のエゾシカ専門カフェ、エゾシカフェ(!)からいらっしゃった専門家の方。
思っていたよりずいぶん小さいナイフでの解体。関節や腱のようなところを切る感じで、後は手できれいに外していく感じで
さばくというより、まさに解体という様子で、とっても鮮やかさでした。スペアリブのところは骨を切るので小型のノコギリで。
いろいろな説明をしながらどんどん小さくなっていくエゾシカさん。
だんだんおなかがすいてきたところで、まずはタタキとお刺身でいただきます。
やわらかくて、味もしっかりと濃厚で、とっても美味しいです。しあわせ。
オスは味はいいけれど身が硬いのですが、ちょうど1ヶ月くらい熟成させると身が柔らかくなってくるのだとか。
と、生のお肉をいただいていると、お肉が焼けてくるおいしい匂いが。
それからはもう怒涛のバーベキュータイムで、おいしいエゾシカをこころゆくまで堪能しました。
とっても大きなスペアリブもガブリ。
この日にさばいて、生やバーベキューにして食べられる、柔らかいお肉はあらかた食べつくしたところで
次は会場をパクチーハウス東京@経堂に移して、パクチーとエゾシカのコラボ料理。
開始時間より早く着いてしまったので、タイコを叩いてみたり、パクチーマンに変身してみたりしておなかを空かせる。
今度は、パクチー、パクチー、パクチー!この日で10年分くらいのパクチーを食べたかもしれない。
メニューはこちら。メニューに「シカクイ」が多いのは、もちろんシカにかけてのこと(笑)
ピータン豆腐を作るお手伝いをしたり、楽しいパクチーパーティでした。
カスピ海サラダ
セヴィーチェ(シカクイカルパッチョ)
ぐちゃぐちゃが美味しい皮蛋豆腐
パク塩フライドポテト
パクチーが香るスパイシー揚げ豆腐
シカクイパク天
エゾシカハンバーグ
エゾシカのトマト煮込&シカクイパン
シカクイパクチーゼリー
1年分?5年分?くらいのパクチーを食べました。パクチーゼリーは衝撃!でも意外とくせになります。
島豆腐を揚げたスパイシー揚げ豆腐は本当においしくて、マネしたいメニューでした。ビールにもぴったり。
そしてここでもお待ちかねのエゾシカ料理。エゾシカハンバーグ!
粗めに挽いたエゾシカのお肉が大きな四角いハンバーグになりました。ミディアムレアくらいの焼き加減が
ちょうどお肉の柔らかさと、風味をしっかり味わえる、ちょうどいい具合。
たっぷり大きく切り分けて、パクリームソース(パクチーとクリームのソース。笑)と、パクチーを添えて。
こちらはトマトで煮込んだエゾシカ。スパイシーな味付けにも負けないエゾシカです。
しっかり火を通すと、なんとなくラムっぽい風味。パンに乗せたり、そのまま食べたり。
お昼から夜までエゾシカとパクチーとビールを心ゆくまで堪能した、エゾシカばんざい!な1日でした。
北海道開拓の時代に乱獲され、とても数の減ったエゾシカですが、その後、禁猟の政策があったりして
天敵のエゾオオカミが絶滅したり、といろいろな歴史があって、現在は異常にエゾシカが増えてしまい
農林業への被害も深刻なため、エゾシカを捕えるのに補助金なども出ているそうです。
エゾシカに限らず、こういった自然のバランスが崩壊している現状も全て人間の都合の結果なのだし
それについて思うところはいろいろあります。
ただ、わたしたちが生きるために、口にする食べ物にはもともと全てに命があって、それをありがたくいただいているということに
せめて、感謝の気持ちを忘れずに、大切に、美味しくいただきたいと思いました。
エゾシカに、エゾシカを獲ってくれるハンターさんに、解体してくれる人に、お料理を作ってくれる人に、
感謝をこめて、いただきます、と、ごちそうさまでした、を。
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- ジャンル:無国籍料理
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