アルプスの少女ハイジ ”おじいさん山小屋で食べる黒パンとチーズ”
「アルプスの少女ハイジ」はヨハンナ・スピリ原作の児童文学『ハイジ』のアニメ化作品。
そしてこの作品には、アニメーターとして宮崎駿氏が参加しています。
わたしがおいしそう!と思うアニメにはことごとく宮崎駿氏が関わっているんですね。
さて、ハイジを観ていた人ならきっと、だれもが憧れはず。
こんな藁のベッドとか。
それから、おじいさんが暖炉の火であぶってとろけたチーズをパンにのせて食べるシーン!
調べてみたところ、これは第2話「おじいさんの山小屋」の1シーンです。
あえて「黒パン」と言うのには、ちゃんと意味があって、別の回で出てくる「白パン」と区別するためです。
このくだり、ハイジファンには暗黙の了解と言ってもいいですよね。きっと。
ハイジやペーターがいるアルムの山のほうで普段食べていたのは、ライ麦などが入った堅いパンだったようです。
というわけで、まずはライ麦パンを焼きます。作り方はクイジナートのレシピ集から。
おじいさんの切り方がかっこいいです。
次に、何といっても今回重要なのはチーズなのですが
いろいろと検索してみると、ハイジたちが食べていたのは「ラクレット」というチーズのようです。
ラクレットは牛乳でつくられるスイスのセミハードタイプのチーズ。手前の三角のチーズがラクレット。
これは結構匂いの強いチーズですが、くせがあるというわけでもなく、コクがあってまろやかな優しい味です。
そして”ラクレット”という、チーズの名前と同じ、スイスの代表料理があるそうです。
要はチーズを溶かしてジャガイモなどに付けて食べたりするのですが
チーズフォンデュと違うのは、直接火でチーズをあぶって、ナイフなどで溶けた部分をひっかいたり
あるいは、ラクレットオーブンなるものがあって、そこでチーズを溶かしたりするようです。
これもまた、なんともおいしそう。
でも、おじいさんは確か飼っているヤギの乳でチーズを作っていたはずなんですよね。
だけど、ラクレットは牛の乳で作るんです。この矛盾…なんだかちょっと納得いかない。
というわけで、ヤギのチーズも買ってみました。フランス産のヤギのチーズ、ミニ シュヴロサンドレ。
ヤギのチーズといったらお店の方が「これが一押し!」というので買ってみました。
ちょっとハイジのイメージとは離れてしまったのですが。
この色は、灰の色です。食用の灰だそうで、このまま食べられます。
ヤギのチーズ、ちょっと苦手だなと思っていたのですが、
これはかなりまろやかになってて、かつさわやかな酸味もあってとてもおいしいです。
材料はそろったところで、チーズを溶かすところから実践!
もう、本当にいつ観ても、おいしそう!
さすがに暖炉は用意できませんでしたが直火はこだわりたいところなので、バーナーで代用です。
いざ!
溶けてきた、溶けてきた!でももうちょっと!
これくらい!?
パンにのせて、完成!!!
うーん、チーズが少し焦げて、いい匂いです。
でもここまで溶かすのは、実はちょっと大変です。ずーっと火であぶっているとチーズが落ちそうになっちゃうんです。
なので、くるくると常に回し続けていなくてはなりません。忙しいです。
だけど、苦労の甲斐あってか、溶けたチーズとざっくりとした素朴なライ麦パンの相性はバツグンです!
とってもおいしいです。ああ、おいしい。
せっかくなので、ヤギのチーズでも試してみます。
ラクレットより野性味がある感じです。ライ麦パンとももちろん相性いいです。
ああ、もう、これは、赤ワインですね。ワイン…、ワインをください!
パンにあぶったチーズをのせるだけで、とってもおいしいご馳走になりました。
バーナーで簡単にできるし、これからはピクニックなんかでも、ハイジごっこができそうです。
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