book

食堂かたつむり/小川 糸 ”ぶどうパンで作る洋ナシのサンドイッチと紅茶”

以前にジュテームスープを作った「食堂かたつむり」ですが、今回はフルーツサンド。 このお料理のエピソードは少しかなしくなってしまうもので、 結局このフルーツサンドは物語の中で、お客さんに食べてもらうことはなかったのだけど とてもおいしそうだなあ…

やまなし/宮沢賢治 ”よく熟してゐて、いい匂ひのやまなしのお酒”

小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。 五月と十二月という二篇からなるこの不思議な話との出会いは、小学生のころの国語の教科書。 大好きな宮沢賢治の、大好きな作品です。 二疋(ひき)の蟹(かに)の子供らが青じろい水の底で話てゐました。 『ク…

じつはわたくし、こういうものです/クラフト・エヴィング商會”冬眠図書館のシチューとコッペパン”

出会ってから幾度となくページを開く本のうちのひとつです。 18人の登場人物が、それぞれ自分の職業を紹介する、という本なのですが それらの登場人物、職業、すべてが架空のお話です。 それでも、小道具や設定のあまりの細かさに、本当にいるんじゃないか…