ルパン三世 カリオストロの城”ルパンと次元が取りあいっこするミートボールのスパゲティ”


この作品、正確にはジブリ作品ではなく現スタジオジブリ宮崎駿の初の映画監督作品です。


このあいだの金曜ロードショーでもやっていました。「カリオストロの城」。
何度でも観ちゃいます。だって、何度観てもおもしろい!


いつか絶対作るぞ、と思っていて、このタイミングでまた観てしまったので
食べたくて、食べたくてしょうがなくなって作りました。ミートボールスパゲティ。


映画が始まって冒頭20分くらいでしょうか。
ルパンと次元がカリオストロ城へ侵入する相談をしながら、赤ワインとパスタを食べるシーン。



本当にシンプルでミートボールが入ったトマトベースのパスタです。
というわけで、ミートボールを作ります。久しぶり。
今回は牛肉です。牛乳にひたした生パン粉も入れて、タマゴをつなぎにして
塩、胡椒と、ナツメグを結構しっかり目に。



これだけでも美味しそう!というわけでひとつパクリ。ん〜、おいしい。


トマトソースはシンプルに、ニンニクと玉ねぎをみじん切りにしてオリーブオイルで炒めて
ホールトマト缶でぐつぐつぐつぐつ。
パスタを指定の茹で時間よりちょっと短めであげて、ソースのお鍋に入れて絡めてできあがり。
とっても簡単です。



パスタが出てきた途端、「おお〜、うまそーう!」とルパンも言ってました(笑)
うん、うっまそーう!次元もすごい勢いで食べてました。



そして、今回こだわりたかったのがワイン。
あの、ルパンと次元が飲んでいるワラにくるまれたボトルのワイン。あれが飲みたかったんです。
わたしの中で、”ワインのことならこの人に聞けば間違いなし!”という
ワインのことならお任せの上司に早速お伺いを立ててみたところ
「ああ、キャンティだね」とあっさり解決しました!さすがです。
いろいろなお店をのぞいてみても出会えなかったので、ネットで購入しました。
キャンティフィアスコ。フィアスコっていうのがワラで包んであるっていう意味です。


そう言えばあんまり見ないのですが、このボトル、キャンティの典型的なボトルの形状だったそうです。
が、大量生産時代に圧倒的数量で出回ってしまったことから、あまり「おいしくないキャンティ」という
イメージがついてしまったことから、今ではあまり使われなくなってしまったのだそう。
かわいらしくて、雰囲気あるのに、残念です。
ともあれ、役者はそろったので、いただきます!



シンプルなトマトソースにミートボールがぼこぼこ入ってて、ボリューム満点、
おまけに赤ワインにもしっかり合います。
カリオストロの城を見て、ルパンと同じミートボールスパゲティなんて、お子さまもきっと大喜び!



シーンにしてほんの数分なのに、しっかり覚えているあたり、やっぱり食いしん坊ゆえか。
この作品に対する原作者のモンキー・パンチの言葉が印象的。

(試写会で見た後の取材で)『これは僕のルパンじゃない』って言ったんですね。『僕には描けない、優しさに包まれた、宮崎くんの作品としてとてもいい作品だ』って。でもこの後半の部分が削られて、最初の一言だけが大きく取り上げられちゃいましてね(苦笑)。僕のルパンは毒って言うか、目的のためなら手段を選ばないところとか、欲望とか人間の汚いところとか持ったキャラクターですからね。あんなに優しくは描けないなぁ


宮崎版ルパンはとってもハートフルで、やっぱり宮崎駿的こだわりにあふれているなと思います。
銭形警部の「あなたの心です。」のあのセリフ。何度聴いてもしびれます。とっつぁ〜ん!



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