スパゲッティがたべたいよう/角野栄子（作）・佐々木洋子（絵） ”お日さまいろのスパゲッティ”

このブログを始めたことを姉に教えたら
作ってもらいたいものがあるんだけど！と早速リクエストが来たのが
この「スパゲッティがたべたいよう」のお日さまいろのスパゲッティ。
姉に言われるまですっかり忘れていたけれど、そういえば確かにわたしも
子どものころによく読んでいたし、このお日さまいろのスパゲッティのファンでした。

レストランの屋根裏に住むくいしんぼうおばけのアッチが
食事の前のお散歩中に、エッちゃんが作るスパゲッティのいいにおいに誘われて
なんとかエッちゃんをいろいろな方法でおどかして
おいしそうなスパゲッティを食べようとするお話しです。
あれこれおどかす方法を考えるちっちゃなおばけのアッチが
とってもかわいくて、ふたりのやりとりがすごくほほえましいんです。

アッチはエッちゃんをおどかすことには失敗して、逆におどろかされてしまうのだけど、
最後はなんとかスパゲッティを食べることには成功します。

エッちゃんは、お日さまいろのスパゲッティを、おさらに　やまもり　よそってくれました。
アッチが、スパゲッティを口にいれると、びゅんと　のびて、おなかに　はいって　いきました。
いままで　たべた　なかで、いちばん　おいしい　スパゲッティでした。

ふだんはミートソースを作るときはトマト缶を使うところを、お日さまいろのスパゲッティには
お日さまの光をたくさん浴びた真っ赤なトマトをたくさん使いました。
近所のスーパーでおいしそうなトマトが安く売っていたので箱買いしてしまったもので（笑）

タマネギを炒めて、いつもはセロリの葉っぱを入れますが（あとで出します）
今日は葉っぱの部分がなかったので、茎の部分をみじんぎりにして入れてしまいました。
にんじんとパプリカもたくさん入れて、お日さまいろのミートソースのできあがり！

トマト缶を使うよりもあっさり。ソースをたっぷりかけてもくどくなくて
どちらかというと甘みより酸味があって、夏向きな感じです。
トマトやほかの野菜の味もしっかりしてて、おいしいです。
ミートソースはスパゲティだけでなく、ナスの輪切りをソテーした上にかけて
チーズをのせて、ナスミートグラタンも作りました。夏野菜のおいしいとこどり。
ナスのかわりにマッシュポテトでもとてもおいしいです。
ナスとポテト、両方いれちゃってもとてもおいしいです。

おいしいスパゲッティを食べたアッチは、
エッちゃんからトマトとタマネギとコムギの種をもらって
スパゲッティの畑まで作ってしまうまでになっちゃいます。

このおはなし、挿絵はほとんどモノクロなので、お日さまいろのスパゲッティも
表紙の絵だけに色が付いているだけなので、昔、これを読んでいたころは
どんなスパゲッティなのかなあ、といろいろ想像したものでした。

このおばけのアッチのシリーズはほかにもカレーやハンバーグやピザも出てくる話もあります。
ほかの話も読んだと思うのだけど、やっぱりこのスパゲッティの話が一番好きでした。
「ぐりとぐら」や「ちびくろさんぼ」みたいに、おいしそうな食べものが出てくる絵本には
本当に目のない子どもだったんだなあ。そして、どうやらそれは姉も一緒だったみたい。
やっぱり姉妹だなあ。

スパゲッティがたべたいよう (ポプラ社の小さな童話 6 角野栄子の小さなおばけシリーズ)