大使閣下の料理人/西村ミツル(原作)、かわすみひろし(漫画)”カレー味のフォー カッテージ・チーズの焼きボールと香草のせ”


大使閣下の料理人」9巻より、カレー味のフォーです。
この回は、とある理由で中国大使公邸の料理人と
料理対決をすることになるのですが
それぞれひとつづつ指定した食材を使うという条件。
そこで、中国側が指定した食材が「麺」、
日本側が指定した食材が「乳製品」でした。
結局、中国側の料理人が作ったのは
クリームソースで和えた刀削麺に豚バラ肉がのった
ボリュームたっぷりの麺料理。
一方、日本側の料理人が作ったのが
カレー味のフォー カッテージ・チーズの焼きボールと香草のせ。
指定した乳製品というのがカッテージ・チーズの焼きボール。


というわけで、まずはカッテージ・チーズ作りから。



(「大使閣下の料理人?」9巻/西村ミツル(原作)、かわすみひろし(漫画)よりコマ引用)


カンタンな作り方がざっと書いてあるのですが
いろいろ調べてみて、分量は牛乳1Lにレモン(小さめ)1個分のレモン汁を使いました。
材料はそれだけです。
牛乳を沸騰させてレモン汁を入れるとだんだん分離してきます。



しばらく弱火で加熱し続けてから、ガーゼなどで漉して、絞ります。



単にカッテージ・チーズを作る場合はぎゅっと絞ってしまっていいのですが
今回はこの後小さいボールにまとめるので、水分を絞りすぎると
ボール状にまとめにくくなるので、若干水分を残す感じがよいかなと思います。



こんな感じでふきんでまとめて、ボールを作ります。



たくさん並べるとかわいいです。
で、焼きボールなのでフライパンで焼くのですが、
溶けないのかな?と思ったら、案の定溶けました(笑)
溶けないように焼くのは、とにかくフライパンを動かし続ける!
これしかないようです。
ボールをコロコロ転がすようにフライパンを揺すり続けると
だんだんうまい具合に焦げ目がついてきました。
焼きボールを作ったら、フォー作り。
カレー味ということで、ベトナムのカレーをまず調べてみたら
カレー粉にココナツミルク、ヌクマム(魚醤)というのがスタンダードなよう。
ただ、このカレー味のフォーはヘルシーなのがポイントで
なおかつ、乳製品にカッテージ・チーズを使っているので
ココナツミルクは今回出番なしにしました。
鶏ガラスープをメインに、カレー粉、ヌクマムであっさりめの味付け。



上にのせる香草はやっぱりパクチーは欠かせず。
それから絵から推理してバジルとミントにしてみました。
実際ベトナムでもバジル、ミントは使われるようで
その他には、どくだみやタデなんかが使われるそうです。
フォーは3分くらいであっという間に茹であがるので
沸騰させたスープにそのまま入れてできあがり。



(「大使閣下の料理人?」9巻/西村ミツル(原作)、かわすみひろし(漫画)よりコマ引用)



カレー味のフォーは、カレーのほかにヌクマムや香草(特にパクチー)が入っていることで
ベトナム感というか、東南アジア感たっぷり!
そして気になるカッテージ・ボールですが、レモン汁の風味も残って
とっても爽やかで軽い食感のチーズに仕上がります。
カレー味のスープにも相性抜群。
最初、スープにココナツミルクを入れようとしたけれど
それだと味が強すぎて、チーズボールの爽やかなレモン風味が
負けてしまったかもしれないので
今回に関しては、ココナツミルクなしで正解だったかなと。


そして、物語には登場しませんが、やっぱり、どうしても
ビールが飲みたくなってしまいましたー。
ここはこだわって、ベトナムのビール”HALIDA”を。
東南アジアのビールってあっさりさっぱり飲みやすいですよね。
フォーをハフハフ食べながら、グビッといくのにぴったりですよ。
ちなみに、これを食べた時は一緒にライスペーパーの揚げ春巻きを
スイートチリソースにつけて食べました。おいしかったです!


カッテージ・チーズを作る際ですが、レモン汁ではなくて
ふつうのお酢でも作れるそうです。
わたしは試していませんが、いろいろと調べていたら
レモンと酢ではやっぱり少し、チーズの風味が変わるそうです。
わたしはレモンの爽やかさが気に入ったので、また作るときも
レモン汁で作ってみようかな、と思ってます。