おせん/きくち正太”夏の定番 鯵の酢〆メシ”

今年はサンマが高い、というニュースを何度も聞くので
サンマ大好きなわたしとしてはチェックしないわけにはいきません。
というわけで、先日スーパーに行ってみたところ、一匹198円でした。確かに、高い。
でも、サンマのほかにも、美味しくて安いお魚はいくらでもあるわけで
だったら、そういうお魚をありがたく美味しくいただけばいいでしょう、と
その日お買い得だった鯵を買いました。1匹77円。鯵、美味しいですよね。


鯵で作ってみたかったのが、お料理漫画でもわたしのベスト3にははいる「おせん」より、鯵の酢〆メシ。

三枚におろしてたーっぷりの塩で1時間おいた鯵さんを水で洗って お酢につけること15分
身がきゅっと引き締まって
皮をむいて骨をすいて 骨抜きで背骨をていねいに抜き取って
そぎ切りはちいと薄めに お茶碗に酢飯をふんわり軽くよそって
鯵の酢〆さんを3切れ4切れ おろしショウガをちょん
お醤油さんを最後にひとたらししたら 鯵の酢〆メシの完成でやんす!!


と、おせんさんから詳しく説明があるので、その通りに。


3枚おろしなんて、めったにしないから、き、緊張・・・。全くもって自信がありません・・・。
が、わたしの魚おろしの秘伝の書(売ってるから秘伝でもなんでもない)、「魚のさばき方」登場!
昔いただいた本ですが、全ページカラー写真で、とってもていねいに説明してある、すぐれものです。
あなごとか太刀魚とか、おそらく一生さばかないだろうなあという
いろいろなお魚のさばき方も載っていて、見ているだけでもおもしろいです。
そして代表的なお魚の調理法とかもいろいろ載っているので、ぜひお魚好きには一家に一冊(笑)


さて、おそるおそる3枚おろしと酢〆をしてみましたが、
魚が新鮮だったおかげか、意外とあっさりできました。
骨を抜くのはちょっと手間ですが、身が崩れることもなく、まあ成功としましょう。
もたもたしていたので、写真を撮る余裕がありませんでした…。
やっぱり魚をさばく成功のカギは新鮮な魚とよく研いだ包丁ですね。


で、この説明ではただの酢飯なのですが、いろいろあって、実はこのお話でたどり着きたい最終形は
細かく刻んだたくあんを入れた酢飯。
というわけで、歯ごたえが残る程度に細かく刻んだたくあんを酢飯に混ぜて完成。



ちょっと鯵は多めに盛りつけてしまいました。


今回は酢につける時間もきっかり15分を守りました。
が、わたしとしては、サバにしても酢〆はどちらかというと、もうちょっとしっかり目が好みなので
もう少し時間をのばしてもいいのかな、なんて思っちゃいますけれど
新鮮でいいお魚が手に入ったら15分くらいでも、ちょうどよいかもしれません。
この辺はもう、好みですね。
細かく刻んだたくあんが、見た目にも、食感にもアクセントになって、良いです。
漫画にもありましたが、ショウガの酢漬けを荒みじんにしたものを混ぜても美味しそうです。


夏の食欲が落ちた時にもさっぱりといただける、おいしい丼ものです。
魚のおろし方も忘れないうちに、また挑戦してみたいと思います。

おせん(5) (イブニングKC)

おせん(5) (イブニングKC)

増補改訂版 魚のさばき方 (ブティック・ムック No. 796)

増補改訂版 魚のさばき方 (ブティック・ムック No. 796)