/羊をめぐる冒険”鮭の缶詰とわかめとマッシュルームのピラフ”
僕は夕方にパンとサラダとハム・エッグを食べ、食後に桃の缶詰を食べた。
翌朝僕は米を炊き、鮭の缶詰とわかめとマッシュルームを使ってピラフを作った。
昼には冷凍してあったチーズ・ケーキを食べ、濃いミルク・ティーを飲んだ。
三時にはヘイゼルナッツ・アイスクリームにコアントロをかけて食べた。
夕方には骨つきの鶏肉をオーブンで焼き、キャンベルのスープを飲んだ。
この文章の引用は2度目。1度目はヘイゼルナッツ・アイスクリームのコアントロかけです。
鼠の別荘にい続ける”僕”は、毎日三食きちんとごはんを作って食べて、を繰り返す日々なんですけど
別荘にある食材を作って、それはおいしそうなごはんを作るんですよね。
自分のためだけにこれだけきちんとごはんを作れるって、すごい。わたしだったらもっと手抜きしちゃう。
それで、これはピラフなんだけど、鮭缶とわかめとマッシュルームっていう
なかなか思いつかない取り合わせ。ピラフにわかめって新鮮な発想。しかもお料理の説明はたったの一行。
ピラフというのは、普通、具を炊き込むものなのだけど、この一行レシピ(笑)によると
まずお米を炊いているので、きっとチャーハンみたいに作ったと思われます。
オリーブオイルでマッシュルームと油を切った鮭缶をフライパンで炒めて
火がとおったら、ごはんとわかめを入れて、味はシンプルに塩コショウ。
わかめと鮭缶っていうのがピラフの具として新鮮だけど、これはおいしい取り合わせ。
マッシュルームもいい味出してます。
やっぱりビールが合うなあ、と思うのは、村上春樹マジックなのか
はたまた、単にわたしがビール好きなだけなのか。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
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